【記者に「ルールを守ってください!!」】取材中、いら立ちをあらわに…菅前首相に怒られた記者の“まっとう過ぎる言い分”
2021年の言葉。いろいろありましたが、これを忘れちゃいけない。
7月21日に菅義偉首相(当時)が記者に放った言葉だ。このときの記事を振り返ろう。
『首相、記者団の取材にいら立ち 立て続け質問、注意促す』(7月21日共同通信)
《菅義偉首相は21日、官邸で記者団の取材に応じた際、社名を名乗らず立て続けに質問しようとした記者を「ルールを守ってください」と遮り、後方で控えていた小野日子内閣広報官らに「はっきり言ってください」と注意を促すなど、いら立ちをあらわにした。》
菅氏の激おこは続いたようで、《首相は取材を終えて官邸を出る際、秘書官に向かって叱責するなど怒りが収まらない様子だった。》
すごい剣幕です。
では菅氏を怒らせた記者はそんなに非礼な態度だったのか。当事者である澤田大樹記者(TBSラジオ)は最近出版した著作の中で振り返っている。
TBSラジオ記者の“言い分”当日は東京のコロナ感染者数が1832人。これだけ感染者が増える中で五輪・パラリンピックを開催することで国民の生命を本当に守れるのかと質問をした。引き続き名前を名乗って「バブル方式」が機能していない点を問うた。しかし首相はきちんと質問に答えない。そこで更問い(※)で畳みかけた。
※さらとい。質問の答えに対して更に質問を行うこと。
「(首相の言っていたことと現実が)異なっていることはお認めになるということですか?」
すると、
「ちょっと、ルールを守ってください」といらだったように首相は言った。
《私は首相の回答が不十分だったため更問いをしたのだが、すでに首相と目が合っていたので、3回目のときには社名と名前を名乗らなかった。そのため「ルールを守れ」と言われたのだ。》(『ラジオ報道の現場から 声を上げる、声を届ける』亜紀書房)
これを読むと菅氏の「ルールを守ってください」はただの言いがかりにしか思えない。何も答えず逃げるためにとんちんかんな脅しを放っただけだ。
さらに言えばこれは「ぶら下がり」の場だった。会見への参加はコロナ対策の名目で1社ひとりに制限されていたため「ラジオ」の澤田記者は参加できないでいた。官邸エントランスなどで行われる「ぶら下がり」には制限がなかったので、澤田記者にとっては首相に質問できる唯一の場だった。しかし満を持して質問をしたら答えない。更に問うたら「ルールを守ってください」。果たして公人としてルールを守っていないのはどっちなのか。
ここで更問いが大事だと思う「証拠」をあげよう。
東スポの奇抜な質問昨年の自民党総裁選で菅義偉氏への「スポーツ7紙合同インタビュー」という企画があり、私はある質問に目がとまった。
「UFOの存在を信じますか? 排他的経済水域を犯されたら自衛隊を出動させます?」
質問していたのは東スポだった。
菅氏は「私は信じていないですね。(UFOは)存在しないと思っていますけどね。目撃したこともないですよ」。
しかし東スポは続けて「自衛隊を出動させる考えがあるか」と聞いた。そう、菅氏に更問いをしていたのだ!
その結果、「自衛隊に警戒させる」と苦笑いながらも菅氏は答えていた。
※『総裁選大本命の菅官房長官が“自衛隊出動”明言!日本上空のUFO襲来「警戒させます」』(東スポWeb2020年9月4日)
たとえUFOの質問でも記者が聞きたいなら納得するまで聞けばいいのだ。更問いは大事。
菅氏は首相の座をナメていた私は首相になってからの菅氏の言動を見ていて痛感したことがある。この人は首相の座をナメていたのだろうと。史上最強の官房長官だの仕事師だの言われて、「舞台裏で強いキャラ」のままで首相をできると勘違いしていたのだろう。
そんな折、“安心安全の記者会見よりも不確定要素が多いぶら下がり”で質問されてやっぱりあたふたしてしまっただけなのである。
ただし野次馬としては収穫はあった。菅氏が遂にオモテで見せてしまったのが「秘書官に向かって叱責するなど怒りが収まらない様子」だったのだ。この日唯一の“自分の言葉”だったのだろう。最高すぎる。
9月に総裁選不出馬の報が出た日、ぶら下がり取材に菅氏は記者とのやりとりを2分ほどで打ち切った。説明や発信をしてこなかった1年間の振る舞いが凝縮していた。やはり前に出るべき人ではなかったと思う。
菅首相といえば忘れてはならないのが「長男の接待問題」である。菅首相が長男に何をしてきたか。
既得権益の打破を掲げたが…《総務大臣就任時(06年)、バンドマンで無職の長男を大臣秘書官として抜擢し、多数の総務官僚との接点を持たせた後、総務省の許認可先への就職を許した。》(『週刊文春』2月25日号)
国会では菅長男は「利害関係者」該当とされた。菅氏は既得権益の打破を掲げていたがそれは「身内は除く」なのだ。
昨年の月刊『文藝春秋』(2020年12月号)では「破産した弟がなぜJR企業の役員に? 菅首相と慶應卒弟のJR“既得権益”」も露わになった。
《実弟の菅秀介(ひですけ)氏(69)は、51歳で自己破産した直後にJR東日本の子会社に幹部として入社しているが、異例の入社を遂げた背景には菅首相と同社の蜜月関係があったことが、ノンフィクション作家・森功氏の取材で分かった。》(文春オンライン2020年11月10日)
長男だけでなく弟にも「既得権益」。更問いが必要な案件だったとあらためて痛感する。
そんな菅氏は、最近は何をしているのだろう。
仲良しコンビは健在だった『菅前首相、コロナ対策に「朝から晩まで取り組んだ」…講演で成果強調』(読売新聞オンライン11月28日)
講演で「朝から晩までコロナ対策に取り組んだ。霞が関の総力を挙げてワクチン接種事業に挑み、感染者数の減少につながった」と成果を強調していたという。
これはどこでの講演だろう。よく読むと、
《冒頭、二階議員が「和歌山のさらなる発展のために、自民党が先頭に立ち続ける」とあいさつすると、会場から大きな拍手が起こった。》
ああ、二階俊博氏の地元に呼ばれていたのだ。このコンビまだまだお元気そう。2022年の野望を誰か質問してみて。
(プチ鹿島)

(出典 news.nicovideo.jp)
「ルールを守ってください」と取材中、いら立ちをあらわに…菅義偉前首相に怒られた記者の“まっとう過ぎる言い分”(文春オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「ルールを守ってください」と取材中、いら立ちをあらわに…菅義偉前首相に怒られた記者の“まっとう過ぎる言い分”(文春オンライン) - Yahoo!ニュース Yahoo!ニュース (出典:Yahoo!ニュース) |
2017年7月17日閲覧。 ^ 飾らずに裏方に徹する 総務 菅 義偉『読売新聞』2006年9月27日 ^ 【平・木原の地上波いらず 名前の順序は(仮)】 魚屋のおっチャンネル 菅義偉前総理が登場!怒涛の成果を残した総理在任の1年間を振り返ります ^ “安倍晋三の「影の官房長官」菅義偉総務相”. NIKKEINET (2007年3月2日) 125キロバイト (17,429 語) - 2021年12月26日 (日) 14:35 |
<このニュースへのネットの反応>
失言引き出そうとして改憲とは関係ない質問しつこく繰り返してた無法者がなにほざいてんの?
イソ子と同類じゃん。
「「「ルールを守ってください」」」
なに君らの勝手な言い分でルール無視してんの?何様のつもりですか?としか。
ルールも守れず何が真っ当や、プチ鹿島とか名前の通り人間もちっさいのぅ
五輪のバブル方式で虫一匹外に出さないっつーならそら失敗だろうよ。ていうかこの段階で失敗って結論付けしちゃう時点で最初に結論ありきで自分の望む答え出るか失言するまで更質という名のすり替え質問続けるんやろ?
レベル低いね、日本の総理って
そのレベル低い総理にボロクソにやり込められた挙句こんな捏造貶めしかできないマスゴミのレベルぅ~www
日本語が理解できない人だったか、日本人の識字率は高かったと思うが例外は何処にでもいる様だな。
TBS記者さんの言い分をどこまで信用していいものか迷う。
鹿島から訴えられろプチ鹿島
自国の領域は*てでも守らなきゃいけないに決まってるのに。その程度即答していただきたかったが無理かwまったく答えない、が自民党の当たり前、で我らのみ言葉を伏し拝み頂くのがマスコミ(ひいては大衆の)身分だと思ってるからしょうがないよな?立場は明らかにさせたっていいけど、それ別に必要事項じゃない。応える言葉が無いから時間稼ぎしなきゃいかんのもわかるけど
例えば、就活生は質問するとき所属大学や名前をきっちり言うぞ。そんな社会人にまだなってない彼らにできることすらマスコミはできない。国民に情報を発信するだけならマスコミなんてもういらない。そこを時間を割いて付き合ってくれている首相をはじめとする公人や公的機関に対してリスペクトが一切ないってのがね。質問の内容も低俗だし。
自分が正しいと思ったからルールを捻じ曲げても良い? じゃあこんなやつら野放しにしておれんという、自称正義の人に害されることがあっても、当然訴えもしないんだな? 報復なんてされないと思ってた安心安全のルール破りで、落ち着いて対処したらよかっただけの話だしな?
ルールを拡大解釈した上にそれを確認せずに動くのはどこも一緒、だって確認したら動けなくなるしな。
想定される質問くらいには過不足なく答えるくらいしないとレベルが疑われるんだよ恥。マジ恥ずいぞ?ブレイン変えた方がいいってば。国会とかでもそう。どうしようもない意見出したらそう反対されるの当たり前なのに。そこへの反証(ちゃんと存在する事実で構成してね)用意して納得させられる理論構築位するの当たり前でしょうに。他人のせいにする癖お治しなさい
ルール守らない党の人にルール守れって言われると、ちょっとの間唖然としちゃうけど、それは納得したんじゃないから、勘違いしないように気をつけようね!
ルールってものの捉え方が違うんだろうなあ。私が決定に関わったor都合の良いルールは何人たりとも*てはならない(たとえ相手がそのルールが適用されるべき人でなくとも!)とかなんだろうな。国民がききたいことにすべて何らかの形で答えないとな。だから面倒くさいなら質問を減らすべく発言構築しようね。あなた方の意見これっぽっちもわかんないから詳しく尋ねるしかないんだよ
あかね>会見内容と全く無関係の質問想定しろとか会見の意味ねーよw
印象操作しているつもりだろうけど自分たちの印象悪くしているのに気が付かないのだろうか
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